成瀬歯科矯正クリニックの田中まゆみです。
ご相談ありがとうございました。
矯正治療は、自分の歯を動かして噛み合わせを変えてしまうことができます。たとえ、二本だけ出ていると思っていても、前歯全体を動かして、口元の感じまでも変えることができるのですよ。ただ、自分の歯を弱い力で少しずつ動かしていくので時間がかかるのです。
又、矯正治療のみですと時間がかかってしまいますが、補綴といって差し歯を併用する方法もあります。ある程度歯を動かして歯の軸の方向や位置を変えてから差し歯で整えるといった方法です。少しは、時間が短縮されます。
インプラントというは、まず歯を抜いてしまい、そこに人工の根になるインプラントを埋めます。しっかりとインプラントが植立したことを確認してから上に補綴物といういわゆる差し歯をいれる感じになります。時間は、インプラントがしっかりと植立まで待つ時間がかかりますが、後は差し歯を入れるだけなので時間はそれほどかかりません。
ただ、自分の歯を抜いてしまうのでその部分には、もう生えてきません。お若いのでちょっともったいない気がしますが。
授乳中ということを考えれば、インプラントは歯を抜いたり、植立したり小手術の分野に入りますので感染しないように抗生剤は飲むと思います。その時は、影響が出ない薬をだしてもらったり、薬が母乳に含まれないように搾乳して飲ませたり、薬を飲む前に授乳したりした方がよいでしょう。
矯正は授乳中でもあまり影響はありません。が、矯正は月に1から2回治療に通っていただかなければなりませんのでそれができるかどうか・・ですね。
色々と書いてしまいましたが、一年以内で歯が動くかどうかは、お口を拝見してどのような歯並びかみてみないとわかりません。
まだお若そうですので歯も動きやすいと思います。方法も色々ありますので、ご自分で無理がない範囲で、でも将来何年も先もみすえてお考えいただいたほうがよろしいのではないでしょうか。 |